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生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリット

生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリット
今、生理中です」ということを示すことができる“生理バッジ”。

 

世間ではこのバッジの着用について物議を醸していますが、そもそもは誰かがマスクをつけていたら「風邪ひいたの?」と言葉をかけて気遣うということをさほど違いはないのでしょうか。

 

ただ、やはり風邪と生理は違いますし、人によっては自分が生理中であることは絶対に人にはアピールしたくないという人もいると思います。

 

そんな中で、生理バッジの導入は女性の働き方にどのような影響を与えることとなるのでしょうか。

 

今回は、生理バッジのデザインや着用のメリット、デメリットについて、解説していきたいと思います。

生理バッジのデザインと作者は?

生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリット1
先日、大丸梅田店生理バッジを導入することを発表したことが話題となりました。

これは精神や身体的に負担のかかる期間である生理中だということをスタッフがあえて示すことを目的としたバッジで、生理だとわかることでスタッフ同士で協力し合ったり、休憩時間を長く取れるようにしたいという考えのもとに導入されることとなりました。

 

バッジが導入されたのは「ミチカケ(michi kake)」という「女性のリズムに寄り添う」ということをコンセプトにした売り場です。

 

バッジのデザインは小山健によるマンガ『生理ちゃん』のキャラクターとなっているのですが、そもそも「ミチカケ(michi kake)」は『生理ちゃん』とコラボをしているようです。

 

そのことをアピールするため胸章が製作されることが決定したのですが、そのアイデアが派生してそれを生理バッジとして運用することとなったのです。

 

コラボもアピールしつつ、女性に寄り添った働き方も取り入れられるというアイデアだったようですが、実際にバッジの導入を発表すると世間からは賛否両論、さまざまな意見が寄せられることとなりました。

 

結果、生理バッジの導入については取りやめ、社内だけで確認できる形に変更されることに。

 

生理の辛さは男性にとってはなかなか理解しがたいものかもしれませんが、それは対男性だけのものでもないとも思います。

 

女性の間でも、生理の際に起こる症状の重さは人によって違うからです。

 

たとえば生理痛について言えばほとんど起こらない人、痛みはあるけど耐えられる程度の人、痛み止めの薬を飲むことで治まる人もいれば、

薬を飲んでも効かず、時には意識が飛んでしまいそうなくらいの痛みを伴う人もいれば、あまりの痛さに吐き気をもよおすほどの症状に悩まされる人もいます。

 

女性が本当に働きやすい環境を作るためにはそうした個人個人の違いにも理解を深め、助け合いながら働ける職場である必要があると思いますが、そのためにも生理バッジは少なからず貢献してくれる部分もあると思います。

 

ただ、生理というのはやはり個人のデリケートな部分に踏み込むものでもあり、生理バッジに対する印象や感じ方にはかなりの個人差が生まれているようです。

生理バッジ着用のメリットやデメリットは?

生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリット2
生理バッジの導入について、“生理の症状が重いので、バッジをつけることで理解してもらえるのはありがたい”、“これをきっかけに生理の辛さについてみんなが考えるきっかけになりそう”といった旨の賛成の意見も上がっています。

 

実際に生理バッジを導入することで、生理という少し言いづらい辛さをバッジで共有することで、自然に気を遣い合える職場環境になったという声もスタッフからはあったようです。

 

確かに、例えば後輩から先輩に「今日生理でしんどいので休憩を長めに取ってもいいですか」などはちょっと言いにくかったりもします。

 

それがバッジのおかげであえて口に出さずとも共有できて助け合えるというのはありがたいかもしれませんね。

 

一方で、“お客さんに知らせる必要はあるのか”、“生理だけど頑張っているというアピールに思える”などの批判もたくさん寄せられることとなりました。

 

また、生理中ということがわかることでセクハラを受けたり、女性が性的被害に遭う危険性が高くなってしまうのではないかという意見もありました。

 

たとえば会社でも生理休暇の希望を出すと上司に生理の日を予想されてしまい「そろそろ生理の日だよね」と言われるなどのセクハラに遭うということもあるようです。

 

ある程度知った顔ばかりが並ぶ会社の中でもそのようなことが起こると考えると、不特定多数のお客さんに無差別に生理であることを知らせることは確かに危険な面もあるのではないでしょうか。

 

わざわざお客さんに知らせる必要があるのか」という点については、やはり私も疑問を感じてしまいます。

 

働きやすさという面であれば、スタッフ同士だけでその情報を共有できる体制を作るだけでも十分ではないかと思うのです。

 

朝礼のときに自己申告できる制度や、自分の口から言いにくい場合は生理中であることを伝えられるチェック表のようなものを作ってみんなが確認できるようにしたり。

 

そもそもこのバッジは「お客様に生理の情報を共有する意図は一切なかった」ようなのです。

 

ならばなおさらバッジを導入するというアイデアの意味がわからなくなりますが、大丸梅田店の広報担当の方のインタビューを見てみると、つまりは

 

働きやすさを追求して生理であることをスタッフ同士で共有できるようにしたい→『生理ちゃん』のデザインをあしらった生理バッジの導入

 

というわけではなく、あくまで

 

『生理ちゃん』とコラボして胸章も制作→それを生理バッジとして運用しよう

 

という順番であったようにも思えます。

 

女性の働きやすさを追求するにあたって、「生理」という部分に焦点を当てるきっかけとなったのは『生理ちゃん』とのコラボがあったからではないでしょうか。

 

そう考えると、アイデアとしてはとても画期的なものではないかとも思います。

 

批判意見の中には「生理は我慢すべき」「甘えるな」といった声もあるようです。

 

しかし、生理でしんどいから怠けたいわけではなく、生理の辛さによってその期間はできることが限られることもあって、それを理解し合おうという動きであるわけですからそうした批判はちょっと的外れな気もします。

 

また、生理期間をアピールすることで女性がセクハラや性的被害に遭う危険性があるのではないかという意見についても、

 

それはもちろん的確な意見であると思いますし、その危険性を考えて導入はやめたほうがいいという意見には私も賛成ではあるのですが、

 

そもそもそれってセクハラをする方や性的な危害を加える加害者側が全面的に悪いのであって、自己防衛は当然するべきなのですが、それに対する批判が生理バッジを導入する側に行くということにもなんだかいろいろ考えさせられます。

 

これまでなかなか誰も触れることができなかった生理というものについてミチカケ(michi kake)はかなり切り込んだ取り組みをしたと思いますし、世間でも生理の症状と働くことを両立させることは、ここまで大々的に女性側が取り上げたくなるほどつらいものであるということが少しは伝わったのではないでしょうか。

生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリットのまとめ

生理バッジのデザインと作者は?働く女性へのメリットとデメリット3

今回の生理バッジの導入は批判を覚悟の上での試みでもあったようです。

 

確かに極端なやり方ではありますが、これをきっかけにネット上や世間でも生理についてたくさんの議論がなされることとなり、多くの人が生理の辛さについて考えるきっかけとなったことは間違いないでしょう。

 

毎月、だいたい1週間ほども続く生理というのは女性にとって大切で重要なものであり、それだけ定期的に来るものであればやはり働き方にも大きな影響を与えたりします。

 

そのことについて、多くの人がこれからもっと理解を深めていけたらいいですね。

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました^^

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