2020年というとてもキリの良い年が明けたことで「新たな希望を胸に!」とまではいかないが、何か心機一転を計りたいと思っている人は多いのではないだろうか。
自分を変えるためにはやはり環境も変えなければならない。
とはいえほとんどの人が今いる環境にしがみつくしかないタフな現実に生きているだろう。
しかし目の前にある環境整備は誰にでもできるものだ。
多くの大人にとって最も身近な環境とはやはりデスク周りである。
ここからは仕事や勉強の能率アップにつながるデスク周り整理やその他の工夫について書いてゆこう。
もしかすれば今あなたの目の前にある物を1つ変えただけで、何かが起こるかもしれないのだ。
環境整備の基本!シンプルはなぜいいのか
勉強や仕事ができる人は決まって整理上手だ。
ゴミ屋敷のような中から何かを発明する天才もいるにはいるがごくまれだ。
できる人のデスク周りはいつも片付いており、その外観はシンプルでいて美しい。
なぜシンプルな環境の方がより仕事の効率をUPさせるのか。
それは散らかった状態が余計な思考を生むからだ。
散らかったものとは基本そこにあるべきものではない。
その多くの本来の居場所はゴミ箱に違いない。
役立たずで飽き飽きしてるのに何となく置いているというものがあなたの職場や自室にはないだろうか。
そういうものが目に入ると思考が乱されることになる。
どんなものにも思念というものがあって、無意識にでも考えさせられてしまうからだ。
仕事や勉強の際、視界がすっきりしているほどタスクに集中できるものだ。
想像力や思考力がものをいうアーティストや学者などには生活全体から最大限にムダをなくしている人もいる。
毎日、細部まで同じ日課・ルーティンを送ることで生活のためにムダに頭脳を使わないようにしているのだ。
つまり仕事の達人になるとデスク周りは元より頭の中身まで最大限にシンプルになっているというワケだ。
環境整備で少しの変化が大きな気持ちの変化に
ただシンプルだけでいいワケではない。
デスクがただPCを置くだけの台になるのでは寂しすぎる。
人間も動物である以上、何か変化するものがあれば自然と落ち着くものだ。
一番良いのはやはり植物だろう。
今自宅のデスクに座る私の目の前にはソテツの小さな鉢植えがあり、デスクの隣には大きなハイビスカスが立っている。
毎日ほとんど意識することはないが、なくなると相当に気分的な変化があることは間違いない。
心にぽっかり穴が開くように感じるだろう。
小さなフォトスタンドを置くのもいい。
かわいいものほど脳を刺激するらしいので子どもや動物の写真がいいだろう。
などと言いながら今私の目の前にはビキニの池田エライザ(おそらくパルコの広告写真)があるのだが。
写真はこまめに一週間に一度、遅くとも一ヶ月に一度は変えるべきだ。
ずっと同じ写真になるとそれは散らかったものになりさがり、あなたの思考を乱すようになるだろう。
ヘルスケアを考えた環境づくり
去年、日本の各メディアが座りすぎることの健康被害を大きく取り上げた。
それもあってスタンディング・デスクが普及しつつある。
手動でクルクル回せば高さが調節できるデスクだ。
仕事でも勉強でも立ったり座ったりを繰り返せば、腰などへの負担は相当に下がるだろう。
私もWEBライターの仕事柄、座ることが多いので本棚にPCを乗せてから立って書くようになった。
が、逆に腰痛がよりひどくなった。
それで分かったのは、立って書いても同じような姿勢で長時間いれば座っている時とは別の負荷が腰にかかっているということだ。
なので一番良いのは軽く運動しながら書くことだ。
ステッパーという踏み板状の健康器具があれば両足でペダルを踏みながら書くこともできる。
バランスボールを椅子にしたオフィスをよく見かけるがかなり効果的な方法だと思う。
バランスボールは座っているだけで体幹強化になり、わずかながら腰の筋肉もコンスタントに使っているので腰痛も起こりにくい。
とにかくヘルスケア重視の仕事がしたい人は、頭を使いながらも体の悲鳴に耳を澄ませることが必要になる。
環境整備で集中力をもたらすイージーリスニング曲
仕事や勉強の集中力を最大限に引き上げるものとはやはり静寂である。
しかし職場は元より、密集住宅の多い日本では自宅でも静かな環境とはなかなか得がたいものだ。
どこでもそうだろうが必ず近所にはよく鳴く犬がいる。
これこそが集中力の最大の敵である。
他にも工事など騒音の元となるものはいくらでもある。
しかし静寂は無理でも雑音の入らない状況を作ることはできる。
イヤホンである。
最近は仕事中のイヤホン使用が認められた職場も珍しくはない。
特にカナル型イヤホンをおすすめだ。
最適の曲はイージーリスニングである。
カフェやレストランのBGM・あの風のように流れてゆくだけの楽曲である。
イージーリスニングとは騒音カットのためにあるのではないかと思われるほど、集中したいときに適している。
ピアノソナタなどクラシックも向いているようだが、リズムの緩急や音の大小が激しいので不向きだ。
その点、イージーリスニングはほとんどが一定調で心は乱されない。
ヴォーカルがあってもいい曲もある。
私のおすすめはエンヤ・シャーデー・小野リサの3人だ。
ジャンルのおすすめは断然ブラジルのボサノバ。
イージーリスニングなどにお金を使いたくないという人もいるだろう。
だがご安心を。
このジャンルはなぜか図書館に大人気で探せば大量に置いているところを見つけられるはずだ。
あこがれをどこかに置いておく
最後に個人的なことを書いておこう。
私のデスク周りの中でこれだけは何年たっても変わらないという不思議なものを見つけた。
それは某有名輸入車ディーラーが創立100年の際に出した広告ポスターだ。
私はその新聞広告の一枚をデスクの目の前の壁に貼っている。
この記事の執筆によって、私はそれをもう5年近く貼り続けていることに気づかされた。
緑を基調にしたポスターで、浮き輪を手にした小さな女の子が高級外車を洗車中のパパからホースで水をかけられている様子を写したものだ。
ある裕福な家族の夏の幸せな一日を切り取ったような一枚である。
それはきっと私にとって永遠のあこがれとでもいえるものなのだろう。
ポスターに書かれたこの輸入車ディーラーのモットーもまた「便利な車よりもあこがれの愛車を買おう」といったものである。
仕事や勉強が大きな夢につながっている人はほんのわずかしかいない。
だからこそデスク周りのどこかにあこがれの場所があれば、少しは心が温まるのではないか。
誰もが人間である以上、そういうトキメキもまたいい勉強や仕事の原動力になるはずである。
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