神を崇める代わりに「倫理」を崇める。
素敵なことのように思う人もいれば、胡散臭く思う人もいるかと思います。
自分自身の信念や価値をどこに置くかということは人によってそれぞれ異なりますが、「純粋倫理」というところに重きを置いた活動をする「倫理法人会」という組織があります。
倫理法人会は、ためになる活動を提供してくれるものか、それとも怪しい団体なのか。
今回は、倫理法人会とはどういう組織なのかをご紹介したいと思います。
倫理法人会とはいったいどういう所なのか?
倫理法人会とは(一社)倫理研究所を母体とする民間組合で、企業を繁栄させることを目標とした組織です。
「企業に倫理を、職場に心を、家族に愛を」をスローガンに掲げ、純粋倫理に根ざした企業経営を学び、実践し、その輪を広げる活動を行っています。
倫理研究所の理念に賛同する会員による組織にもいくつか種類があり、個人会員による組織は「家族倫理の会」、そして法人会員による組織が「倫理法人会」なのです。
倫理法人会に入会するためには
①まず倫理法人会の事務局に電話をする
②倫理法人会についての概要を聞く
③モーニングセミナーに案内される
④実際にセミナーに参加
⑤活動内容などに納得したら入会申込書に記入して入会
という流れとなります。
会費は、一口1万円で『職場の教養』が30冊贈呈されるのですが、それが月々の会費となっています。
ちなみに会費については何口でも可能とされています。
倫理法人会に入会するメリットは?
・モーニングセミナーに参加することで朝の時間を有効に使うことができる
・セミナーではいろいろな講師の話を聞くことができて勉強になる
・人脈作りになる
・倫理法人会で出来た人脈から実際に仕事を依頼されることがある
などが挙げられます。
個人的には仕事を取りたい個人経営の方などは人脈に魅力を感じるのではないかと思います。
ただ、勉強ができる、人脈ができる、仕事の依頼がもらえるというのは入会さえすれば自動でついてくる特典というわけではもちろんありません。
自分の行動や意識次第で結果は変わってきますし、たとえば倫理法人会で出会った人たちと気が合わなければ人脈作りに発展することや、ましてや仕事の依頼をゲットすることは難しいと思いますので、あまり無条件に期待はしすぎないほうがいいかもしれません。
倫理法人会の実態や悪評は?
倫理法人会について、どうしても気になってしまうのがその評判についてです。
スローガンや会費、モーニングセミナーなどの詳細を見ていると、どうも宗教っぽい雰囲気も感じてしまうかもしれません。
早起きして心を磨く活動をするために朝6時から「モーニングセミナー」というものを開催していたり、セミナーの朝礼ではみんなで歌を斉唱して、「万人幸福の栞」というものを朗読したり、人によってはまるで軍隊のようだという印象を受ける人もいます。
結論から言うと、倫理法人会はあくまで一般社団法人の位置づけであるために宗教法人ではありません。
しかし、位置づけなどの問題ではなくやっていることが宗教だという評価を下している人もいます。
横暴な勧誘で強制的に入会させられるとか、モーニングセミナーなどの交流会ではブラック企業の社長ばかりが集まって酷い話をしているとか、いろいろな噂もあるようです。
あくまでも噂ですが、噂の元はYou Tubeにアップされている動画などもその理由の1つかもしれません。
中には倫理法人会の活動に何一つ参加したことも無い人が好き勝手に悪評を書いているものもあるようですので、すべての口コミをそのまま鵜呑みにはしないほうがいいかもしれません。
色々な動画を探してみましたが、全体像がわかりやすそうな動画を1つ上記に載せました。
個人的には、他人事で無責任な考えかもしれませんが…、宗教であろうとそうでなかろうと実際にその人が前向きな気持ちになれて、かつ周りの誰にも、直接的にも間接的にもまったく迷惑をかけないのであれば参加していてもいいのではないか、という考えを持っています。
ただ、倫理法人会の会員の中でも役職が上がると会員勧誘のノルマが課せられることもあるようで、そもそも月額の会費がありお金がかかることでもありますので、気軽に入会してしまうのは危険かもしれません。
事前に実態や活動内容についてしっかり把握して考えたほうがよいでしょう。
鴨頭嘉人は倫理法人会の広告塔?
東京カモガシラランドという会社を設立したり、YouTube講演家としても活動したりして注目を集めている鴨頭嘉人という人物がいます。
彼は倫理法人会のモーニングセミナーでも講義を行っている人物で、「倫理法人会という団体とは?」ということについて話す動画がYouTubeに公開もされています。
倫理法人会がどんなものなのか気になる方は、一度こうした動画を見てみるのもおすすめです。
倫理法人会とはどういった団体なのかを語る鴨頭氏の話を聞くと、人前で披露する講義であることと、恐らく本人の熱い性格もあって少し極端な表現に感じる部分もあります。
しかし、ところどころ「なるほど・・・」と思わせられる部分もやはりあるんですよね。
ただ、彼の話を聞いてみてやはり大事だなと思うのは、入会の目的や意思を“自分”でしっかり持つことです。
「知人から誘われて断れずに…」
「会のほうから無理やりにも近い形で勧誘されて仕方なく…」
といった理由で入会すると、結局モーニングセミナーにも参加しなくなりお金だけ払ってしまう形になったり、逆になんとなくその場の空気や会の考え方に流されてしまって倫理法人会が自分にとって宗教のような位置づけになってしまう可能性があります。
鴨頭氏の講演などを聞いている人も、あくまで自分に対しての“気づき”としているだけと言う人も多いです。
そもそも「倫理」とは道徳やモラル、人として守るべき道や善悪の基準となるもので、それを常に意識できるようにすること、念頭に置くことは決して悪いことではありません。
そのため、自分やその周りの環境を客観的に見ることができる人にとっては、こうした組織に参加してみるのも体験として面白いのではないかとも思います。
倫理法人会の実態や悪評は?メリットやデメリットと会費や入会金も!まとめ
一口1万円で30冊贈呈される『職場の教養』は、調べてみるとメルカリなどでも販売されているようで、恐らく本来は友人などに配って倫理法人会を普及させる目的があるのではないかと思いますが、フリマアプリで売られているのはいいのか…?と思ってしまいますね。
月額1万円で、朝の時間を有意義にして人脈も作ることができる。
しかし、どうせなら早起きして自分が好きな本を読んだほうが勉強になるしリーズナブルで快適かもしれない…。
色々な考え方はあると思いますが、倫理法人会に関心のあるあなたのお役に立てたら嬉しいです。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございます^^
将来に備えて自分の切り札を作り込む講義
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