人に伝える価値のある情報を持ってるんだけど、それでお手軽に稼ぐことはできないかなぁ。
そんなことをぼんやり考えてる人に、2020年早々スタートアップした『Brain・ブレイン』は魅力的なプラットフォームに見えるかもしれない。
Brainが扱うのはその情報自体が価値づけられたいわゆる「情報商材」。
そこでは専門家でなくても誰でも情報を売ることができる。
ウーバー宅配やクラウドソーシングなど一回限りの自由業・ギグエコノミーが根づきつつある今、Brainもまた有効なビジネスツールになるのだろうか。
あるいは怪しい情報商材ばかりが集う詐欺集団の温床になるのだろうか。
始まったばかりのBrainの将来性について自由気ままに考えてみたい。
noteとBrainの比較検証
名もなき一般人がビジネスとして手軽に情報発信をするという意味で「note」はBrainの先発プラットフォームといえるだろう。
noteはすでに何か質問をGoogleに書くだけでYahoo知恵袋のように検索上位に入ることもあるほど成功を収めている。
Brainもnoteとの差別化をいろいろと意識しており主に次の4点で異なっている。
- ・Brainはビジネス・金儲けをしたい人を中心にユーザーを募っている。
- ・Brainではプラットフォーム使用料・仲介手数料が12パーセントでnoteより3パーセント安い。
- ・Brainにはアフィリエイト機能もあり、他人のコンテンツ紹介だけでも稼げる。
- ・Brainには購買者による5つ★レビュー機能がある。
noteは作家やミュージシャンなどクリエイティブな人に焦点を当てている一方、Brainは金儲けをプッシュしている。
そのため現在当サイトでは「Brainで確実に稼ぐ方法」など有名ブロガーによる情報商材的なタイトルばかりがメインに上げられている。
使用量が安いといってもnote比較でたった3パーセント安でインパクトは薄い。
さらにアフィリエイトをするなら24パーセントも仲介手数料を取られることになる。
ほぼ確実に稼げるネットビジネスを斡旋するクラウドワークスでも20パーセントである。
この取り決めにはユーザーが搾取をするなら運営も搾取をしますよというBrainの腹黒さが感じられる。
ユーザーがアフィリエイトをするのはほとんどの場合、自分の記事だけではお金にならず有名な書き手にすがるしかないからだ。
そこにあるのは強欲ではなく切実な生活欲である。
レビュー機能を本当に生かすためには
最も評価されているのは購買者による販売記事へのレビュー機能だ。
しかし発足当初からずっと5つ星ばかりでまったく参考にならないとの声が多数あがっている。
これは現在の所、怪しい情報商材ばかりがBrainに集中していることを物語る。
つまりその記事の書き手と利害関係のある人ばかりがアクセスし、第三者がまだ充分に関わっていないのだ。
クラウドワークスにある依頼人へのレビュー機能もまた同じように5つ星ばかりで破綻している。
これもまたワーカーと依頼人の間に利害関係があるからだ。
また匿名レビューではないので低評価をつけるとクライアント側から報復される恐れもある。
amazonの購入者レビューやYahooムービーの鑑賞者レビューなどではすばらしく信頼性の高い星つけレビューが行われている。
それはもちろんレビュアーが第三者でかつ匿名だからだ。
Brainでもより一般に開かれたレビュー機能にすれば、ここはnoteに対抗しうる強力な武器になるだろう。
それ自体が疑わしい情報商材
Brainの将来性にとって最大の懸念はやはり怪しい情報商材を扱う詐欺集団のたまり場になるということだ。
そもそも情報商材自体、そのほとんどが詐欺である。
どんな株の買い方をすれば儲かるか。
どうやれば人気YouTuberになれるのか。
異性に好かれるにはどうすればいいのか。
情報商材の顧客とは大体そういう情報をお金だけで楽して得ようとする人たちだ。
だからこそ、その情報商材もまたお金だけで楽して得た偽情報であることがほとんどなのだ。
信ぴょう性の高い情報のほとんどは大変な労力を伴っている。
それを得た人は血を流している。
モテるための技術にしても人生経験を積みながら大学で心理学を学び山ほど本を読まねば得られないものだ。
だからこそ本当に確かな情報を握っている人はお金だけでそれを得ようとする人を相手にしない。
情報取得における労力の大切さを知っているからだ。
なので彼らの多くは本を書く。
時間をかけてちゃんとそれを読解した人にだけ伝わる形で自分の情報を渡すのだ。
また確実な利益につながる情報の大半はメルマガやセミナーなど閉じた場所には流れない。
例えばAmazonではOfficeのプロダクトキーが売られている。
その記号情報があればオンラインでマイクロソフトのワードなどがダウンロードできるのだ。
またApple決済に使える情報が書かれたiTunesカードは主なコンビニで販売されている。
このように確かな情報商材はamazonやコンビニといった社会インフラ・つまり公明正大な場所で売られている。
世間から隠れたところで逃げが効くように売られてはいないのだ。
本当に売れる情報とは何なのだろう
ネット社会の今、本当に価値のある情報とは自然と外にもれでてくる。
多くの情報商材のように一部の人たちだけの小世界に留まるものはその時点で価値が薄い。
Brainという情報を売り買いするプラットフォームにおいて、売れる情報とは何なのだろうか。
まずニッチな情報を思い浮かべる人もいるだろう。
例えば今流行の自転車・クロスバイクの特定の機種をどうカスタマイズすればスピードアップするのかという情報には確実にニーズがあるだろう。
だが、それをお金を出してまで得ようとする人がいるだろうか。
世界中にネットが張り巡らされた今、そういうニッチな情報も探せば必ずどこかにある。
オンラインの音声・文書翻訳のフリーソフトを使えば英語の壁も突破できる。
そういうのがめんどくさいから金を出して情報商材を買うんじゃないかという人もいるだろう。
だが先にも書いたよう楽して得た情報はその分の価値しかない。
1万円で買った情報商材より、1時間かかけてネットリサーチした情報の方が間違いなくその人当人にとってピンポイントに役立つ価値があるだろう。
私が考える価値のある情報とは個人的なストーリーがあるものだ。
クロスバイクならば「私が実践するクロスバイクの街中通勤・3つの快適運転テク」などというタイトルにする。
そうすれば、ユーザーには何かその人にしかないオリジナルな技があるのかもと期待を抱かせることができる。
つまりはその人の個人的な創造力がその情報価値を高めるのだ。
Brainが情報商材のプラットフォームとして成功する道。
それは著者のクリエイティブな発想とユーザーへの思考喚起力がマッチした記事が数多く集うようになるというヴィジョンにあるのではないだろうか。
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